「ポテンツァを受けたらニキビが増えた気がする…」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。実は、一時的な「好転反応」である可能性があります。ポテンツァはニキビや毛穴、たるみなどに幅広く対応できる人気の美肌治療ですが、施術後に肌が反応してニキビが一時的に増えることもあります。
本記事では、その理由や好転反応の仕組み、悪化との見分け方、施術後の正しいケア方法などを詳しく解説。安心して肌改善に取り組むために必要な知識をまとめています。
ポテンツァとは
ポテンツァとは、極細のマイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせた医療機器による美肌治療です。肌に微細な穴を開けて内部に高周波エネルギーを届けることで、真皮層のコラーゲン生成を促進します。
ニキビ跡や毛穴の開き、たるみ、小じわなどに幅広く対応できるため、美容医療の中でも人気の高い施術のひとつです。また、施術と同時に薬剤を導入できるドラッグデリバリー機能を活用することで、肌悩みに合わせた柔軟な対応が可能となります。
ダウンタイムが比較的短く、肌質改善を目指す方にとって選択肢のひとつとなっていますが、施術後に肌トラブルを感じるケースも一部にあります。とくに「ニキビが増えた」と感じる方は、施術後の肌反応や日常ケアの影響を見直すことが大切です。
ポテンツァ後にニキビが増えたと感じる理由とは
ポテンツァは肌質改善に有効とされる一方で、「施術後にニキビが増えたように感じる」という声も見られます。
その要因には一時的な反応、物理的刺激、スキンケアの影響など、さまざまな可能性が考えられます。ここでは、施術後にニキビが増えたように感じる主な理由について、3つの視点から解説します。
一時的なニキビの増加は「好転反応」の現れ
施術直後に一時的にニキビや赤みが出るのは、肌が回復過程にあるサインであることが少なくありません。これは「好転反応」と呼ばれ、肌のターンオーバーが促進される過程で、内側にあった炎症や老廃物が表面に現れることがあります。
一時的に白ニキビや赤ニキビが出現することがありますが、通常は数日から1週間ほどで自然に落ち着いていく傾向にあります。むやみに触ったり、自己処理をしたりすると悪化の原因になるため、清潔を保ちながら経過を見守ることが推奨されます。
施術の効果が現れる過程のひとつであるため、過剰な心配をする必要はありませんが、長引くようであれば医師に相談するのが安心です。
毛穴詰まりや皮脂分泌の増加によるもの
ポテンツァでは皮膚に微細な穴を開けて治癒反応を促すため、肌が一時的に敏感になります。この影響で皮脂の分泌が一時的に増えたり、角質が乱れたりすることで毛穴詰まりが起こりやすくなります。
施術直後は肌のバリア機能が低下しており、普段よりも皮脂や老廃物が毛穴に溜まりやすくなる状態です。とくに脂性肌やインナードライ肌の方は、皮脂分泌と毛穴の閉塞がニキビ発生の引き金になることがあります。
このような時期は、低刺激で洗浄力のあるクレンジングや洗顔を取り入れ、毛穴の清潔を保つことが重要です。皮脂の過剰分泌や角栓による詰まりを防ぐケアによって、肌トラブルの拡大を抑えることが可能になります。
不適切なスキンケアや刺激が影響する場合もある
ポテンツァ施術後は、肌が刺激に対して敏感な状態にあるため、日常的なスキンケアの内容がニキビの原因になることもあります。とくに、アルコールや香料が多く含まれた化粧品や、洗顔時の強い摩擦などは、炎症を引き起こすリスクを高めます。
また、施術直後に日焼けをしたり、肌が乾燥してバリア機能が弱まったりすることで、外部刺激への抵抗力が落ち、肌荒れが起こりやすくなります。このような状態では、軽度の炎症でもニキビとして現れやすくなります。
施術後数日は、低刺激・保湿重視のケアを徹底することが推奨されます。また、化粧品を再開するタイミングや使用アイテムについても、医師の指示を守ることが肌トラブルの予防につながります。
ポテンツァによる好転反応のメカニズムを解説
ポテンツァの施術後に一時的にニキビや赤みが現れることがありますが、これらは「好転反応」と呼ばれる肌の自然な変化です。好転反応とは、肌が回復プロセスに入る際、一時的に状態が悪化したように見える現象を指します。
ポテンツァでは、微細な針で肌に刺激を与え、高周波エネルギーによって真皮層の細胞を活性化させます。この働きにより、ターンオーバーが一時的に促進され、古い角質や皮脂、老廃物が押し出されることがあります。
内部に潜んでいたニキビのもとや炎症物質が一時的に表面化することで、施術前よりもニキビが増えたように感じることがあるのです。しかし、これは新たなトラブルではなく、肌が不要な物質を排出しようとしている過程といえます。
多くの場合、数日から1週間程度で治まり、その後に肌の明るさやハリ感の向上が実感されます。一時的な変化を過度に心配せず、肌が再生している証として受け止めることが大切です。
不安がある場合は、施術を行ったクリニックに経過を相談することで、安心して肌の変化を見守ることができます。
ポテンツァ後にニキビが増えたときの判断基準
ポテンツァ後に一時的にニキビが増えたように感じることがありますが、すべてが異常というわけではありません。施術の影響による一過性の反応なのか、医師の診察が必要な症状なのかを見極めることが重要です。
判断を誤ると、肌トラブルを悪化させたり、不適切なケアで逆効果となる可能性があります。ここでは、医療機関に相談すべきかどうかを判断するための3つの基準をご紹介します。
赤みや腫れを伴う場合
ポテンツァ施術後に軽度の赤みが出るのは一般的ですが、それが強い赤みや腫れに発展している場合は注意が必要です。とくに、ニキビの周囲に炎症が広がっているように見える場合は、好転反応ではなく炎症性のトラブルの可能性が考えられます。
赤みが顔全体に広がる、腫れが熱を持っている、痛みが強くなってきたといった変化がある場合は、自己判断せずにクリニックに連絡しましょう。施術による軽度の反応か、アレルギーや感染など他の原因かを見極めるには、専門的な判断が必要です。経過観察といっても、症状が悪化しているなら早めの対応が安心につながります。
かゆみ・熱感・膿がある場合
ニキビが悪化してかゆみや熱感を伴う場合、それは単なる好転反応ではなく、炎症や感染症のサインである可能性があります。また、膿が溜まっている状態が見られる場合は、毛穴内部で細菌が繁殖している可能性も否定できません。
こうした症状は、免疫反応が過剰に働いている状態であり、放置すると炎症後の色素沈着や痕が残るリスクが高くなります。保冷剤などで自己流の処置をすると、刺激となり悪化する場合もあるため注意が必要です。
清潔を保ちつつ、できるだけ早く施術を行ったクリニックや皮膚科に相談し、適切な処置を受けることが望まれます。
1週間以上改善しない場合
ポテンツァによる一時的な肌荒れや好転反応は、通常3〜7日程度で落ち着くケースが大半です。それ以上経過してもニキビが治らない、またはむしろ悪化している場合は、通常の回復プロセスとは異なる可能性があります。
とくに、1週間以上たっても新しいニキビが繰り返し出る場合や、痛みやかゆみが続く場合には注意が必要です。肌のバリア機能が低下していたり、使用中のスキンケアが肌に合っていないことも考えられます。
経過を記録し、早めに医師に報告することで、悪化を防ぐための対応がとりやすくなります。自然に治るだろうと判断せず、不安があるときは積極的に専門家のアドバイスを受けましょう。
ポテンツァ施術後にニキビを悪化させない過ごし方
ポテンツァ施術後の肌は敏感な状態にあり、正しいアフターケアを行うことでニキビの悪化を防ぐことができます。刺激を与えないことはもちろん、生活習慣やスキンケアの見直しも重要なポイントです。
些細な行動がニキビの炎症や悪化を引き起こす可能性もあるため、施術後は慎重な肌管理が求められます。ここでは、ポテンツァ後の肌トラブルを回避するために実践したい4つの過ごし方を紹介します。
患部には触れないこと
施術後の肌はデリケートで、外部からの刺激に弱くなっています。無意識に手で頬やあごを触るクセがある方は、まずその習慣を控えることが重要です。
指先には見えない雑菌が付着していることが多く、触れることで炎症やニキビの悪化を引き起こすリスクがあります。とくに、ニキビができかけている箇所を押したり、無理に潰したりする行為は、炎症を広げてしまう原因となります。
施術当日はできる限り触らず、洗顔やスキンケア時も摩擦を最小限に抑えるよう意識しましょう。肌をいたわる意識が、回復を早めることにもつながります。
紫外線対策と保湿を徹底する
ポテンツァ後の肌はバリア機能が一時的に低下しており、紫外線や乾燥の影響を受けやすくなっています。そのため、日焼け止めの使用と十分な保湿は欠かせません。
紫外線を浴びると、炎症が悪化したり色素沈着の原因になったりする恐れがあるため、外出時は必ず日焼け止めを塗布しましょう。施術直後はノンケミカルタイプや低刺激のものを選ぶと安心です。
また、肌が乾燥すると皮脂分泌が増えて毛穴詰まりを招くため、保湿ケアで水分バランスを保つことが大切です。化粧水と乳液でやさしく水分を与え、こすらずに肌に馴染ませるよう意識しましょう。
スキンケアは低刺激・ノンコメドジェニックを選ぶ
施術後のスキンケア製品は、刺激の少ない処方を選ぶことが基本です。アルコール・香料・合成着色料などが含まれている製品は避け、敏感肌用や医療機関推奨のものを使うと安心です。
洗顔は泡立ててやさしく洗い、ぬるま湯でしっかりすすぐよう心がけましょう。強いクレンジングやピーリングなどは避け、肌の回復を優先させることが大切です。
食生活と睡眠の質を整える
ポテンツァ後の肌回復を促し、ニキビの悪化を防ぐには、内側からのケアも欠かせません。バランスの取れた食事と十分な睡眠が、肌の代謝や免疫力を支える基本となります。
脂質や糖分の多い食事は皮脂分泌を増加させる原因になるため、野菜・たんぱく質・ビタミン類を中心に摂るよう意識しましょう。特にビタミンB群やビタミンCは、皮脂のコントロールや肌の炎症を抑える働きが期待できます。
また、肌は寝ている間に再生されるため、質の高い睡眠も重要です。できるだけ毎日同じ時間に就寝し、7時間前後の睡眠を確保することを心がけましょう。
ポテンツァでニキビが悪化するリスクと副作用
ポテンツァは肌質改善を目的とした先進的な美容医療機器ですが、すべての肌に対して万能というわけではありません。施術方法や薬剤の種類、肌のコンディションによっては、まれにニキビの悪化や思わぬ副反応が出る可能性もあります。
ここでは、ポテンツァ施術において考えられる3つのリスクと副作用について詳しく解説します。安全かつ効果的に施術を受けるためにも、あらかじめ理解しておきましょう。
薬剤との相性による副反応
ポテンツァの特徴の一つに、マイクロニードルで開けた穴から薬剤を肌内部に浸透させる「ドラッグデリバリー機能」があります。
この薬剤が肌に合わない場合、赤みやかゆみ、炎症といった副反応が起こることがあります。とくに、ビタミンCやトラネキサム酸、成長因子などを使用する際には、刺激に敏感な肌では過剰反応が出ることがあります。
また、アレルギー体質の方は事前に医師へ申告し、パッチテストなどを受けることが推奨されます。薬剤の成分や濃度が肌に与える影響は個人差が大きいため、安易な選択をせず、信頼できる医師の判断のもとで進めることが重要です。
元々の肌状態に左右されるリスク
ポテンツァはさまざまな肌悩みに対応できる施術ですが、元々の肌状態によっては逆効果になることもあります。とくに、炎症性ニキビが広範囲にある場合や、肌のバリア機能が著しく低下している場合には、負担が大きくなることがあります。
肌が敏感な状態で施術を受けると、かえって赤みやヒリつき、ニキビの悪化といった反応が強く出ることがあります。また、乾燥が進行している肌に高周波を照射すると、さらにバリア機能を損ないやすくなるため注意が必要です。
施術前のカウンセリングで肌の状態を正確に診断してもらい、無理のないタイミングで受けることがリスク回避につながります。
施術者の技術や設定による影響もある
ポテンツァは高機能な医療機器である一方、照射の深さや出力の設定には専門的な知識と技術が求められます。施術者の技術や経験が不足している場合、効果が出にくいだけでなく、肌へのダメージが強くなるリスクもあります。
たとえば、針の挿入深度が合っていなかったり、出力が過剰であったりすると、炎症反応が強くなり、ニキビの悪化を引き起こす原因となります。また、照射ムラがあると仕上がりに左右差が出たり、一部に負担が集中したりすることもあります。
このようなリスクを回避するためには、ポテンツァの症例経験が豊富な医師や看護師による施術を受けることが大切です。カウンセリング時には、過去の症例や使用する機器の詳細についても確認しておくと安心です。
ポテンツァでニキビ改善するまでの治療回数と期間
ポテンツァによるニキビ改善を実感するまでには、1回の施術で大きな変化を得られる場合もありますが、基本的には複数回の治療が必要とされています。肌質やニキビの状態によって個人差があるため、効果の出方や必要な施術回数には幅があります。
一般的には、ニキビやニキビ跡の治療には3〜5回程度の施術を1か月ごとに行うプランが多く提案されています。回数を重ねるごとにコラーゲンの再構築や皮脂分泌の正常化が進み、肌の炎症が落ち着いていく流れになります。
また、1回の施術直後でも赤みや肌のなめらかさの変化を感じる方もいますが、ニキビの根本改善を目指すには中長期的な視点が大切です。継続的に肌を整えることで、再発しにくいコンディションに導いていくことが期待されます。治療回数や間隔は医師の診断によって調整されるため、初回カウンセリングで無理のないスケジュールを相談しましょう。
ポテンツァの施術の流れ
ここからは、ポテンツァの施術の流れを4つの流れに分けて紹介します。当日の不安を少しでも解消できるように確認しておいてください。
医師による事前カウンセリング
ポテンツァの施術を受ける前に、医師がカウンセリングを行い、お肌の状態を確認します。お一人おひとりに適した治療プランをご案内いたします。不安な点や不明なことがある場合は、遠慮なくご相談ください。
クレンジング・洗顔のご案内
施術前には、洗顔でお肌を清潔にしていただきます。メイクをした状態で来院された方は、クリニックにてクレンジング剤をご利用いただけます。洗顔料・メイク落としは院内でご用意しておりますので、お持ちいただく必要はありません。
薬剤の塗布とRF照射について
肌の状態や症状に応じて、薬剤を肌に塗布したうえで、高周波(RF)を照射します。施術によっては、薬剤や照射を行わないケースもございます。痛みが不安な方には、別途料金で麻酔クリームの使用が可能です。ご希望の際は、スタッフまでお申し出ください。
施術後のアフターケアについて
施術直後の肌はデリケートな状態のため、こすったり触れたりといった刺激は避けてください。メイクは施術から24時間経過後より可能です。施術当日はメイクができないため、ノーメイクでのご帰宅となります。気になる方は、マスクやサングラスをご用意いただくと安心です。
また、赤みや火照りが数時間から数日続く場合があります。症状が気になる場合は、保冷剤をタオルで包み、やさしく冷却してください。肌の乾燥やつっぱり感があるときは、保湿ケアをしっかり行いましょう。
まとめ
ポテンツァはニキビや肌質の改善を目的とした美容医療ですが、施術後に一時的にニキビが増えたように感じる方もいます。その多くは好転反応や一過性の炎症であり、数日で落ち着くことがほとんどです。
ただし、強い赤みやかゆみ、膿を伴う症状が出た場合や、1週間以上続く場合は医師の判断を仰ぐことが大切です。また、日常生活でのスキンケアや生活習慣の見直しも、肌の回復をサポートする上で欠かせません。
薬剤の相性や施術者の技術、元々の肌状態によってリスクが高まるケースもあるため、事前のカウンセリングで不安を解消しておきましょう。
回数を重ねることで効果を実感できる施術だからこそ、正しい知識と丁寧なアフターケアが重要です。
肌の変化に不安を感じたときは、自己判断せず、必ずクリニックに相談しましょう。一度カウンセリングを受けたいという方は、ぜひ銀座美容南草津院へお問い合わせください。