「妊娠中だけど、ポテンツァを受けても大丈夫?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。美肌効果の高いポテンツァですが、妊娠中はホルモンバランスの乱れや肌の敏感化、薬剤や高周波の影響など、注意すべき点が多くあります。
本記事では、妊娠中にポテンツァが推奨されない3つの理由をはじめ、施術できない人の特徴や代替スキンケアの方法、安全な美容ケアの選び方についてわかりやすく解説します。妊娠期も無理せず美肌を目指したい方は、ぜひご覧ください。
ポテンツァとは
ポテンツァは、極細のマイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせた医療用美肌治療です。肌に微細な穴を開けて熱エネルギーを届けることで、真皮層にあるコラーゲンの生成を促進し、肌質の根本改善を目指します。ここでは、ポテンツァの施術回数の目安や効果が実感できるまでの期間、効果の持続期間などを解説します。
施術の目安の回数
ポテンツァの施術回数は、ニキビ跡や毛穴、小じわなどの症状に対して3〜5回の施術を1か月ごとに受けるプランが一般的です。肌の再生サイクルを考慮しながら、回数を重ねることで効果がより安定しやすくなります。
ただし、妊娠中の方はホルモンバランスの変化により肌が敏感になっている場合があるため、施術回数や間隔は必ず医師と相談して判断する必要があります。体調や肌の状態を確認しながら、安全を最優先に進めていくことが重要です。
効果が実感できるまでの期間
ポテンツァの効果は施術直後から肌のなめらかさやハリを感じる方もいますが、本格的な変化は数日〜1週間程度で現れることが多いです。高周波によってコラーゲン生成が始まり、時間をかけて肌の弾力やキメが整っていく流れになります。
ニキビ跡や毛穴の開きといった深い悩みに対しては、複数回の施術を経て徐々に改善が見られるため、即時的な効果よりも中長期的な変化を意識する必要があります。また、導入する薬剤の種類や体質によっても実感できるタイミングは異なります。
効果の持続期間
ポテンツァの効果は施術回数や照射設定、使用薬剤の種類によって異なりますが、一般的には3か月から半年程度持続するとされています。コラーゲン生成や肌の代謝が活性化された状態が続くことで、肌質そのものが整っていくため、一定期間は安定した効果が期待されます。
ただし、肌のターンオーバーには個人差があり、生活習慣やスキンケアの影響も大きく関与します。施術後の過ごし方や保湿・紫外線対策の有無によって、持続期間にも差が生まれやすくなります。
ポテンツァの5つの効果
ここでは、ポテンツァによって期待できる代表的な5つの効果を紹介します。
1.ニキビやクレーター
ポテンツァは、炎症性ニキビやニキビ跡のクレーターに対して有効とされている施術です。
マイクロニードルによる微細な穿刺と高周波の熱エネルギーによって、真皮層のコラーゲン生成が活性化されます。
この作用により、肌の凹凸がなめらかになり、ニキビ跡の凹みが徐々に目立たなくなっていきます。また、炎症の元となる皮脂腺へのアプローチによって、ニキビの再発リスクも軽減できるとされています。
複数回の施術で効果が高まるため、継続的な治療計画を立てて取り組むことが重要です。ダウンタイムも比較的短いため、仕事や日常生活に支障をきたしにくい点も魅力です。
2.シワやたるみ
加齢によって生じるシワやたるみは、真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少が主な原因です。ポテンツァはこの真皮層に直接アプローチし、線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促します。
肌内部から弾力がよみがえることで、小ジワがふっくらとし、フェイスラインのたるみが引き締まる効果が期待できます。また、皮膚のハリが高まることで、表情の印象が若々しくなるケースも多く見られます。
他のリフトアップ治療と比較して、ダウンタイムが短く、自然な変化を望む方に適した施術といえます。
3.赤ら顔
ポテンツァは、赤ら顔の原因とされる毛細血管の拡張や肌表面の炎症反応にもアプローチできます。高周波の熱エネルギーが毛細血管を収縮させる働きを持つため、頬の赤みや顔全体のほてりが軽減される傾向があります。
さらに、マイクロニードルによる刺激が肌の再生を促し、炎症を起こしにくい肌質へと整えていく効果も期待されます。刺激に弱い敏感肌の方にとっても、赤みを抑える目的で治療を希望するケースが増えています。症状に応じたカートリッジや出力の調整が可能なため、肌状態に合わせた施術プランを立てることが大切です。
4.肝斑
ポテンツァは、肝斑の治療にも活用されることがあります。高周波の熱がメラノサイトの過剰な活性を抑制し、肝斑の原因となる色素沈着の悪化を防ぐ働きがあるためです。
従来のレーザーでは肝斑を刺激し、かえって濃くなってしまうリスクがありましたが、ポテンツァは比較的リスクが低いとされています。また、トラネキサム酸などの薬剤をドラッグデリバリーで導入することで、内側から肝斑にアプローチすることが可能です。医師の診断のもとで出力や薬剤を適切に選ぶことで、安全性と効果の両立が期待できます。
5.毛穴の開き
毛穴の開きには皮脂分泌の過剰や加齢によるたるみなど、複数の要因が絡んでいます。ポテンツァは、これらの根本原因に対して複合的にアプローチできる施術です。
高周波によって皮脂腺を縮小させるとともに、真皮層でコラーゲンを生成させることで、毛穴の引き締まりが期待できます。さらに、ニードルによる微細な刺激がターンオーバーを整え、毛穴まわりの肌質改善にもつながります。毛穴の目立たないなめらかな肌を目指す方にとって、有効な選択肢となるでしょう。
妊娠中にポテンツァが推奨されない3つの理由
ポテンツァは幅広い肌悩みに効果が期待される施術ですが、妊娠中の方には基本的に推奨されていません。それは、妊娠中の体や肌が通常とは異なる状態にあるため、安全性に十分配慮する必要があるからです。ここでは、妊娠中にポテンツァを控えるべき主な理由を3つに分けて解説します。
1.ホルモンバランスの変化により肌が敏感になる
妊娠中は女性ホルモンの分泌が大きく変化し、それにより肌質も不安定になりやすくなります。普段は問題のなかったスキンケアや施術でも、肌が過敏に反応して赤みやかゆみ、炎症を引き起こすことがあります。
ポテンツァは、微細な針と高周波による刺激を肌に与える施術のため、肌のバリア機能が低下している状態では負担が大きくなりがちです。想定以上のダウンタイムや色素沈着など、予期しないトラブルにつながる可能性もあります。
こうしたリスクを避けるためにも、肌が安定しにくい妊娠期間中の施術は見合わせることが望まれます。
2.使用薬剤が胎児や母体にリスクを与える可能性がある
ポテンツァでは、肌悩みに応じて薬剤を導入する「ドラッグデリバリー機能」が用いられることが一般的です。使用される薬剤には、エクソソームやマックーム、ジュベルックなどがありますが、妊娠中の安全性が十分に確認されていない成分も含まれます。
微量とはいえ、皮膚から浸透した成分が体内に吸収される可能性があり、それが胎児に影響を与えるリスクを完全に否定することはできません。また、母体側でもアレルギー反応や過敏症を起こす可能性が高まるため、慎重な判断が求められます。
薬剤を用いた施術は、出産後に医師の許可を得たうえで、安全なタイミングで受けるようにしましょう。
H3:3.高周波エネルギーが体に与える可能性がある
ポテンツァでは、マイクロニードルによって開けた微細な穴から高周波(RF)を照射することで、真皮層を加熱し、肌再生を促進します。この高周波エネルギーが母体や胎児にどのような影響を与えるかについては、明確な医学的データが十分にそろっていません。
妊娠中の身体は非常にデリケートで、微弱な電気的刺激や体温上昇に対して過敏に反応することがあります。特に、局所的とはいえエネルギーを体内に届ける治療は、念のため避けたほうが安全とされています。
胎児への安全性が確認されていない以上、妊娠中はポテンツァを含む高周波治療全般を控えることが推奨されます。
ポテンツァが受けられない人の4つの特徴
ポテンツァはさまざまな肌悩みに対応できる優れた美肌治療ですが、すべての人に安全に施術できるわけではありません。体質や既往歴、使用している医療機器の有無などによっては、施術を控えるべきケースも存在します。
万が一のリスクを避けるためにも、施術前のカウンセリングで自分の健康状態を正確に申告することが大切です。ここでは、ポテンツァが受けられないとされる4つの代表的なケースについて解説します。
1.妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中の方は、ホルモンバランスの変動や肌の敏感性が高まっているため、ポテンツァのような刺激を伴う施術は基本的に控えるべきとされています。高周波による熱刺激やマイクロニードルの侵襲が、身体に予期せぬ負担をかける可能性があるためです。
また、薬剤を皮膚内部に導入する施術では、ごく微量でも成分が体内に吸収され、胎児や乳児への影響が完全に否定できない点も問題視されています。安全性を第一に考えるのであれば、出産・授乳が終了してから施術を検討することが望ましいです。
2.金属製のペースメーカーを使用している方
ポテンツァは高周波(RF)を用いた治療であるため、体内に金属製の医療機器が埋め込まれている方には基本的に施術が行えません。特にペースメーカーや埋め込み型除細動器を使用している場合、RFの干渉によって機器が誤作動を起こすリスクがあるため注意が必要です。
高周波エネルギーは局所的に照射されるものの、体内にわずかでも電気的な影響が及ぶ可能性がある場合は安全面を最優先に考えます。医療機関によっては、医師の診断書をもとに慎重に判断することもありますが、基本的には対象外となることが多いです。
3.重度の皮膚疾患やケロイド体質の方
重度のアトピー性皮膚炎や湿疹、炎症性皮膚疾患を抱えている方は、肌に強い刺激を与えるポテンツァを受けることで症状が悪化するおそれがあります。また、マイクロニードルによる穿刺刺激が皮膚のバリア機能をさらに損なう可能性も否定できません。
ケロイド体質の方も注意が必要です。肌が傷ついた際に通常よりも過剰な修復反応が起こり、赤みやしこりが残りやすくなる傾向があるため、施術によって逆に跡が残ってしまうことがあります。
医師の判断によっては施術が可能とされる場合もありますが、事前の相談と慎重な判断が不可欠です。
4.出血性疾患・免疫不全の方など
ポテンツァは微細な針を使って肌に刺激を与える施術であるため、出血しやすい体質や出血性疾患を持つ方には適していません。針の刺激によって出血が止まりにくくなる可能性があり、内出血や感染のリスクが高まるためです。
また、免疫機能が低下している方は、施術後に細菌感染を起こしやすくなる傾向があります。皮膚のバリアが一時的に低下するポテンツァでは、こうした体質の方は十分な免疫反応が期待できず、予期せぬトラブルが起こる可能性があります。
既往歴がある方や服薬中の方は、必ずカウンセリング時に医師へ申告し、安全性を確認したうえで判断することが重要です。
妊娠中におすすめできる代替スキンケア法
妊娠中は肌が敏感になりやすく、ホルモンバランスの変化によってニキビや乾燥、くすみといった肌トラブルが起こりやすくなります。しかし、ポテンツァのような刺激を伴う美容医療は基本的に避けるべき期間とされています。
そこで大切になるのが、肌にやさしい代替スキンケアを日常に取り入れることです。ここでは、妊娠中でも安心して行えるスキンケアのポイントを3つに分けて解説します。
低刺激・無香料の化粧品でのスキンケア
妊娠中は肌が敏感になりやすく、普段使っていた化粧品でも赤みやかゆみが出ることがあります。そのため、刺激の少ない低刺激・無香料・アルコールフリーのスキンケア製品を選ぶことが大切です。
特に洗顔料や化粧水、乳液は、保湿力がありながらも余計な添加物が含まれていないものが理想です。成分表示を確認し、界面活性剤や合成香料の少ないアイテムを選ぶことで、肌への負担を減らすことができます。
肌に合うか不安な場合は、パッチテストを行い、異常がないことを確認してから使用を開始するようにしましょう。
紫外線対策と生活習慣の見直し
妊娠中はホルモンの影響でメラニン生成が活発になり、シミや肝斑ができやすくなる時期です。そのため、外出時の紫外線対策は欠かせません。
SPF値が高すぎる日焼け止めは刺激が強い場合もあるため、敏感肌用の低刺激タイプを使用し、日傘や帽子も活用しましょう。また、生活習慣も肌の状態に直結するため、食事・睡眠・ストレス管理を見直すことが効果的です。
加工食品や糖分の過剰摂取を避け、野菜やたんぱく質を意識して取り入れることで、肌の調子が整いやすくなります。
水分補給
肌の水分量は外側からの保湿だけでなく、内側からの水分摂取にも大きく左右されます。妊娠中は体内の水分が不足しやすくなるため、意識してこまめに水分を摂ることが肌トラブルの予防につながります。
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめな水分補給を心がけましょう。冷たい水が飲みにくい場合は、常温や白湯にすると体への負担も少なくなります。水分をしっかり摂ることで血行が促進され、肌のターンオーバーも整いやすくなります。内側からのうるおい補給が、乾燥やくすみを防ぐ基本となります。
まとめ
ポテンツァは、ニキビ跡や毛穴、小じわなどに効果的な美肌治療として人気がありますが、妊娠中の施術は原則として推奨されていません。ホルモンバランスの影響で肌が敏感になるうえ、高周波や薬剤の使用によるリスクが完全に排除できないためです。
安全性を最優先に考えるなら、妊娠中は医療的な施術を控え、肌にやさしいスキンケアや生活習慣の見直しを意識することが重要です。低刺激の化粧品を選ぶ、紫外線を避ける、水分をしっかり補給するなどの習慣が、肌トラブルの予防につながります。
また、施術再開を検討する際には、出産後に医師の診断を受けたうえで判断することが安心です。一度カウンセリングを受けたいという方は、ぜひ銀座美容南草津院へお問い合わせください。